こちとら10年ストーカー

こんばんは。

ブログ始めました、から何ヶ月経ってんだと。

そんな言葉が飛び交うような飛び交わないようなこの時期に更新します。

(飛び交いませんよ読者様2名だもの)

 

 

前回更新した際にブログなんて10年ぶりだと申し上げましたが、その10年前のブログの大半の内容を占めていた彼、そうです大好きだった彼のお話をまた綴りますかしら。


というのもね、最近たまあああああああああにね、呑むような仲になったんです。

思い出話に花を咲かせ、あの時実はこうだったんだぜこの時実はああだったんだぜと酒を酌み交わす・・・なんて素敵な元カレ元カノ像は、皆無です。

 

めちゃくちゃ他人行儀。隣にいてすみません。

てゆうか二人きりじゃねえ。毎回誰かしらなんなら何人か。

 

 

なぜこんな二人になってしまったか、恥ずかしながらも歌います。

聴いてください「こちとら10年ストーカー」

 

とね、歌いたい気持ちはやまやまなんですがね、そもそも曲とか作るセンス持ち合わせてないのでやっぱり綴るとしますかね。

 

県内の男子校に通う三村君。

友人を通して仲良くなりました。


三村君の渾身のギャグがくそほどつまらなくて、対私の渾身のギャグもダダ滑り。

そのままお付き合いに発展しました。

(なぜそれで付き合えたんでしょうね)

 

高校卒業と共に大学進学のため上京した三村君。

私は地元の専門学校へ。

 

上京した彼のお家へは片道2時間半、当時18歳の鼻水垂らした少年少女にはしっかり遠距離恋愛でした。

 

意識が飛ぶほど大好きだった三村君。

たまに白目を向いていたことでしょう。

そんな三村君に喜んでもらいたくて何でもしました。


おぼつかない料理、バイト終わったよの電話、どこまでしていいのかわからない彼の部屋のお掃除、そろそろ寝るねの電話、2週に一度の訪問、おはよう今起きたよの電話、電話、電話、電話。

遂にはイレギュラーの「てへっ来ちゃった」

 

 

うん、ぞっとするね。

そら次の週ふられるわ。重いっつって。今の私なら言えたであろう「だよねー重いよねヤバイよねーメンゴメンゴ!」が、当時の私には出す言葉さえ見つかりませんでした。

 

若かった。感情の表現の仕方を知らなかった。

遠距離恋愛2ヶ月にしてふられ、私の恋は終わりました・・・

 

と、ここで終われないストーカー気質な私。

「彼女として傍にいれないなら、友達として傍にいるわ!それならいいでしょう!な!?な?!」つって。

友達再スタート。

 

 

友達をスタートさせるってすごく不思議な言葉だし感覚だけど、当時の私にはそれしかなかったんです。

三村君に会えなくなるのだけは避けたかった。


思い返せば不思議な感覚は不思議なままで、よくある若い頃のなんだかよくわからない関係になってました。

毎日連絡とるしよくお茶とか飲みに行ってたし、彼女ほしいって言われた時には私じゃダメかね?と冗談ぽく言うも冗談ぽくダメと言われたりして。



そんな関係が長く続く訳がないですね。


別れて1年半の冬、三村君とふたり酒を飲んでました。

「むむ、帰りたくない」

私の感情が炸裂。

もちろん声には出してません。ただただひたすらに、終電がなくなるのを祈ってました。

そしてグッバイ終電。


渾身のしめしめ顔が出ていたことでしょう。


「何もしないから泊めてください」

と、三村君に向かって懇願。一生のお願いをその時に使い切りました。

答えはノー。


「絶対に手出しません、お願いします」

もはや潔い。我ながらよくここまでできた。

しかしながら答えはノー。


知ってはいたが彼はガードが固い。

その辺のフリーザより固い。


「ちゃんと別の場所で寝るのでお願いします」


ついにオーケー。

顔は嫌がりつつもしぶしぶオーケー。


私のテンションは、人生で最もハイになった瞬間でした。

何も打ったり吸ったりしてないのに、こんなにもハイになれてしまうものかと。


そんなこんなでお邪魔します。

久々の三村君ち。


汚ねえ。汚ねえけど、すき。

寝酒に1杯くらい飲んで、はい就寝。



ってちょっと待てえええええい



はい就寝。じゃないよ。

男女ひとつ屋根の下ですよ。そこ、三村君、ソファで寝るんじゃない。こっちに、ベッドに来なさい。


「何もしないから、一緒に寝よう」


答えは食い気味でノー。


「ベッド上のすごい対角線で寝るから、一緒に寝よう」

答えは……ノー。

え、なに今の間は?フリーザおめえ隙を見せたな?


「オラに元気を分けてくれよ」


答えは遂にオーケー。

イヤイヤのオーケー。


「オラ、アウェイのほうが俄然やる気だぞ」と言うや否や三村君隣で就寝。

まじかよ。



しかし夜は終わりませんでした。

浅い眠りの中、どのくらい寝たでしょうか、今、まさに、目の前に、三村君の、顔面。

ちょっとアゴを上げて口をチューの形にしてしまえば簡単にくっついてしまう距離に彼がいる。

これは?いいのか?オーケーってことか?暴れていいってことか?


いや待て、ここまで築き上げてきた「友達」という不思議な関係を壊してもいいのか?


私は悩みに悩みました。

きっと彼も薄い意識の中、同じように考えていたと思います。

お互いに起きているのか否か曖昧に気付きつつ、声はかけない。こんな状態を1時間くらいやっていたのではないでしょうか。


結果、「考えてもわからねえ、今日は満月だもの」と自らの尻尾を斬った悟空のように、私からチューをして一戦を交えました。








あれ?

冷たい。


次の日からの彼の対応が、アナと雪の女王よりも冷たい。アナだけに(下ネタです)



恐れていたことが、尻尾を切る前に考えていたことが現実となりました。

真面目な三村君には、もうこの不思議な関係を続けるには限界がきたようです。


しかしまさに不思議な関係、

限界も何も、終わるも何も、

終わりようがないのです。


悩んでる間も連絡は返ってこず、気持ちにケジメをつけるしかなくなっていました。



「話があるので今夜電話します」


やり直すことは出来ないか、だけが聞きたかったのです。

それがノーなら縁を切ろうと。


ドキドキして心臓飛び出そうな夜、

三村君は電話に出てくれました。


答えは食い気味でノー。

やり直すことは出来ないか、の出来な、くらいで「無理だね」


いやいや言い方ー!もっとあるじゃない言い方がさあ!

冷たい言い方が悲しすぎて、感情的になっちゃった私は、聞きたくもなかったのにダサい女のセリフが口から出ちゃったんですね。

「じゃあなんで…」と


「俺にもわからない。なんでもうお前のことが好きじゃないのにあーゆうことをしてしまったのか自分でもわからない」


28歳の私が教えてあげようじゃないの、20歳の三村君。男性特有の、生理現象ですよー。あなたは正常ですよー。


しかし器の小さかった私は、いや、わかっていたことを言葉にされて余計に図星をつかれた私は、受け止めることが出来ずに「縁を切りましょう」


それから約8年、地元の仲間が彼の仲間ということもあり数回顔を合わすことはあるもなかなか以前のように話すことはもちろん笑い合うことは皆無でした。


思い出しては泣き、あんなに俄然やる気だった自分に後悔をし、大失恋をかましました。


と、そんな三村君と。

ここ1年で3回も飲みました!!快挙なんですけどー!!


ストーカー気質な私はずっと引きずっていました。とはいえ若者、なんとなく近くの人と付き合ってはいました。そして三村君を思い出しては別れて、を繰り返し。


今なんとなく年上の彼氏がいます。


でも最後まで頑張りたかった三村君。

このまま結婚したら後悔しかないし、あわよくば感は否めないけど、頑張りたかった。

そして先月また何人かで飲めました。


お酒も入り、近くで見るリアル三村君にうっとり。

彼女がいるのは知っています。今更そんなことに凹むメンタルではありません。


なんとなーく、なんとなくこれが最後かな、と。最後来たかな、と。

終電で帰るのにホームで別れて、LINEをしました。


「今の彼女と結婚するんですか?」


なぜそんな奇行に走ったのか自分ではわかりませんが、この答え次第で最後に出来る気がしました。


LINEが来ました。

「まだわかりません」


真面目か、と。少しは弄べ、と。

最後まで真面目な三村君にほっこり。

なぜか、決定的なことを言われた訳じゃないのに、これでやっと終わりに出来ると少し楽になった次第であります。



そんな三村君のお話でした。

途中から真面目かつ雑な日記になってしまいましたね。悪しからず。



ありがとう三村君!最後まで敬語だったね!!

波よせて

波よせて